スキンケア用品の表示でよく目にする「医薬部外品」についてまとめました。

薬機法で定義されている

通称、薬機法と言われる法律の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」です。
薬事法という方がなじみがありますが、平成26年の法改正により、薬事法から薬機法となりました。
薬機法は、「医薬品、医薬部外品、化粧品等の品質、有効性、安全性の確保等のため、様々な定義やルールを定め、保健衛生の向上を図ることを目的に策定された法律」です。
薬機法において、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」について次のように定義されています。

医薬品とは

・日本薬局方に収められている物
・「疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物」
・「身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」

医薬部外品とは

・「吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止」「あせも、ただれ等の防止」「脱毛の防止、育毛又は除毛」のために使用される物であって人体に対する作用が緩和なもの
・「疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物」「身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」のうち、厚生労働大臣が指定するもので、人体に対する作用が緩和なもの

化粧品とは

・人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの

医薬部外品は「準医薬品」

医薬部外品は、医薬品ほどではないが化粧品より効果が高い準医薬品と理解しておけばよいでしょう。

スキンケア用品は基本的に「化粧品」ですが、このうち、厚生労働大臣が指定したものに限り「医薬部外品(薬用化粧品)」となります。

スキンケア用品のほか、メイクアップ用品、シャンプー・リンス・トリートメント、歯みがき粉、毛髪用剤など様々なものが化粧品に分類されますが、より効果の高いものは医薬部外品に指定されています。

効果を重視するなら医薬部外品を選ぶ

スキンケアの効果を重視したい場合は、化粧品でなく医薬部外品を選ぶことをオススメします。
医薬部外品には効果の認められた有効成分が配合されており、化粧品より高い効果があります。

最新の国の統計を見ると、平成28年後期において、スキンケア用品のうち約30%が医薬部外品(薬用化粧品)でした。
研究の進捗や利用者の意識の高まりなどで、医薬部外品の割合は年々高まる傾向にあります。